『ねこ育成ゲーム』はRPGではないしバトルものですらないが、FF・ドラクエシリーズに代表されるコマンドRPGから強く影響を受けている
FF・ドラクエでは、キャラが成長するにしたがって特殊能力(FFではアビリティ、ドラクエではとくぎ)を修得し、戦闘時のコマンド入力画面で選択・実行できるようになる
FF・ドラクエはシリーズを通してバラエティに富んだ大量のアビリティ・とくぎを生み出しており、それが大きな魅力になっている
『ねこ育成ゲーム』でアビリティ・とくぎにあたるのは、trick(日本語版では「アクション」)である
猫を育成してレベルが上がると、いろいろなtrickを覚える
そして覚えたtrickは、オンラインモードでコマンド入力によって実行することができる
当然ながら、FF・ドラクエのアビリティ・とくぎは戦闘目的のものに限られている
しかし『ねこ育成ゲーム』には戦闘がないので、trickには「寝相が悪い」「巨大化する」「透明猫になる」「死んだふり」「キャットフードに変身」などのギャグ要素が強いものしかない
こうした一発ギャグを猫に修得させ、他プレイヤーの前で披露してみせるというのがこのゲームの大きな目的である
アビリティ・とくぎは組み合わせることができる(例えばFF5の魔法剣✕乱れ打ち)が、trickも組み合わせることができる
例えば「巨大化する」と「透明猫になる」を組み合わせることで、巨大な透明猫になることができる
また、サガシリーズ・ドラクエ11などのように他者との連携技もできる
例えばキャットフードに変身した状態で他プレイヤーが「食べる」コマンドを実行すると、他プレイヤーに食われることができる
このように『ねこ育成ゲーム』は、「いろいろな特殊能力を修得する」「コマンド入力によって特殊能力を実行する」「特殊能力の組み合わせ・連携」という点において、コマンドRPGから強く影響を受けている